現代美術製作所では5月31日(土)、愛媛県松山市において活動するユニークなアーティスト・神山恭昭さんの日常と制作を追った映画『ほそぼそ芸術-ささやかな天才、神山恭昭-』の上映会を行います。
生まれ育った松山市で勤め人として生活するかたわら、独学でアートを学び、40年もの間、いわゆる現代美術のメインストリームから外れた場所で活動してきた神山さん。インスタレーション、絵画、彫刻、絵日記、詩、小説、舞台脚本、映像など、自分の興味の赴くままに多岐にわたる作品を制作してきました。
その生活ぶりはなんとも自然体。売ることを念頭に置かず、ひたすら作品を作ることを楽しみながら、時々日常の中で思いついたささやかなアイデアを実験してみたりと、飄々として自由気ままに生きる神山さんの姿を見ていると、なんだか周囲の人もほんわかと、幸せな気持ちになってしまいます。
ふとした偶然で神山恭昭さんと出会った品川亮監督は、たちまちその生き方に衝撃を受けるとともに、神山さんという人物全体が「アート」そのものなのだと実感します。そして現代における本当の「しあわせ」のかたちを探るドキュメンタリー映画『ほそぼそ芸術-ささやかな天才、神山恭昭-』を完成しました。
自分の気持ちに素直な生き方や、心安らぐ居場所をみつけるのがますます困難になっている時代、めいめいが生きるために競争したり、ただ苦闘することを強いられるような時代に、「ほそぼそ」とマイペースな自然体で生きるアーティスト・神山さんの姿は、私たちが知らず知らずのうちに忘れていた大切なものを、きっと思い出させてくれることでしょう。
当日は本作品とともに、同じく品川監督が2007年に東京・墨田区で撮影した短編映画『SECTION1-2-3』も併せて上映いたします。また、会場2階において神山恭昭さんによるミニ個展「ヘリクダリ」展を行うほか、神山さんや品川監督によるアフタートークも行います。
たった1日だけの上映会ですが、多くの皆様にご来場・ご鑑賞をいただければ幸いです。
現代美術製作所 曽我高明
映画『ほそぼそ芸術-ささやかな天才-』上映会 開催概要
上映日 2025年5月31日(土)
会場 現代美術製作所 京都市上京区挽木町(ひきぎちょう)518
上映作品 『ほそぼそ芸術 ささやかな天才、神山恭昭』(98分/2022年)
『SECTION 1-2-3』(40分/2007年)
料金 予約・前売り 1500円 / 当日 2000円
お問い合わせ caf@anewal.net
電話(当日のみ) 070-5013-3820(曽我)
主催:GMP / 協力:現代美術製作所
◾️5月31日(土)上映スケジュール
第1回
12:00 開場
12:30 『ほそぼそ芸術』上映開始
14:10 上映終了~休憩
14:30 『SECTION 1-2-3』上映開始
15:10 上映終了〜アフタートーク
16:00 終了
第2回
17:00 『ほそぼそ芸術』上映開始
18:40 上映終了〜休憩
19:00 『SECTION 1-2-3』上映開始
19:40 上映終了〜アフタートーク
20:30 終了
*各回入れ替え制ではありません。途中入場、途中退場していただくことも可能です。
*当日は会場2階にて神山恭昭ミニ個展「ヘリクダリ展」、ならびに関係書籍の販売をいたします。
*翌日6月1(日)には、奈良市「ならまち音声館(おんじょうかん)」での上映もあります。
◾️アフタートーク出演者
神山恭昭(アーティスト)
品川亮(映画監督)
山中カメラ(現代音頭作曲家)
曽我高明(現代美術製作所)
◾️映画『ほそぼそ芸術-ささやかな天才-』作品データ
ナレーション 柄本佑 / 朗読 ヒコロヒー
監督・編集:品川亮
製作総指揮:海野貴彦
撮影:小笠原学
音楽:山中カメラ
2022年/日本/98分/カラー/16:9/ステレオ/ドキュメンタリー
©2022 SPLEEN FILMS/ AIR INC./ GMP
⚫︎同時上映『SECTION-123』
東京の下町、向島の夏。路地から路地へとスケートボードの音が響く。東京スカイツリーの建設がはじまる直前に撮影されたなつかしい風景と、その先にやってくるかもしれない未来の景色。2007年のアサヒ・アートフェスティバルの公式プログラムとして現代美術製作所が実施した「向島芸術計画2007」において制作・発表。(監督:品川亮)
◾️神山恭昭(こうやま やすあき)
1949年、愛媛県生まれ。松山市在住。“自称絵日記作家”。
社会人としての生活を続けながら、文筆のほか絵画や彫刻、パフォーマンスなと多岐にわたる表現活動を40年以上にわたって展開してきた芸術家。また同時に、〈哲学カフェ〉〈教室法人ひるまの月〉なと、さまざまな文化的交流の場を主宰している。著書には、『新版絵日記丸山住宅ものがたり』、『いつもの絵日記』、『電信柱と寂しい夜』、『わしの新間』、『わしの研究』、『いろとりとりのテント』、『浮瀞蕩蕩』(堀内統義と共著)がある(すべて創風社出版刊)。『わしの新聞』は、『本の雑誌』誌上にて1998年の年間ベスト10に選出された。現在、愛媛新聞にて「そこらへん日記」を不定期連載中。最新刊は『決定版 わしの研究』(小学館)。
◾️品川亮(しながわ りょう)
文筆、翻訳、書籍編集、映像制作業。著書『366日 文学の名言』『366日 映画の名言』(前者は共著/共に三才ブックス)、『美しい喫茶店の写真集』(パイ インターナショナル)、『〈帰国子女〉という日本人』(彩流社)。訳書はヴァネッサ・チャン『わたしたちが起こした嵐』(春秋社)『アントピア』(ウォルター・モズリイ著/共和国)、『アウシュヴィッツを描いた少年』(トーマス・ジーヴ著/ハーパーコリンズ・ジャパン)、『墓から蘇った男』(ラーシュ・ケプレル著/扶桑社)など。映像作品は『ほそぼそ芸術 ささやかな天才、神山恭昭』、『SECTION 1-2-3』、『H・P・ラヴクラフトのダニッチ・ホラーその他の物語』(東映アニメ)など。月刊誌『STUDIO VOICE』元編集長。
◾️会場アクセス
地下鉄烏丸線・今出川駅より徒歩約10分 / 市バス堀川寺之内より徒歩約3分