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2022年、明けましておめでとうございます。

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新年あけましておめでとうございます。
1997年に、東京の向島で現代美術製作所をスタートしてから、今年2022年で25年目となりました。
京都に拠点を移したのが2017年ですので、そっちの方では5年目に入ることになります。
数百年も続いているお店がたくさんある京都では、たった25年ぐらい、昨日や今日に出来たようなものですけれど、3年も続けば老舗なんていう冗談もあるオルタナティブ・スペースとしては、まあ多少は長く続いている方かなと思います。
その昔、美術ジャーナリストの新川貴詩さん、アーティストのパルコキノシタさんと三人で、「ベネチア大作戦」という、出張トークイベントを行っていたことがあります。2年に一度開催されるベネチアビエンナーレのオープニングに乗り込んで、会場の様子だけでなく、突撃インタビューや、ゲリラパフォーマンスなどの映像を撮影し、帰国後に日本各地を回り、多い時はスクリーンを3つ同時に使いながら、ショー形式で報告会を行うというイベントでした。元手を考えたら、全く割りに合わない活動なんですが、トークは結構好評で、サポートしてくれる企業や、会場提供などがあったりして、なんだかんだで10年余り続きました。で、あるイベントの時、新川さんが「(ぼくらの活動は)継続は力なりの悪い見本ですねえ」とおっしゃって、思わず吹き出してしまったことがあります。現代美術製作所の25周年で、そんなエピソードを思い出しました。
続いているといえば、コロナウィルスの流行の方も、なかなか終わりませんね。昨年秋に、いったん終息の気配を見せたので、そろそろ大丈夫なのかと思っていたところ、今年になってまた日本でもオミクロンの流行が始まってしまいました。こういう「継続は力なり」の方は、本当に勘弁して欲しいところです。
ともあれ、コロナのために2年ほど自主的にお休みをいただいている現代美術製作所も、せっかくの25年目ですので、なにかささやかでもイベントらしいことをしてみたいとは考えています。2年ごしで延び延びになっている企画や、海外から来日予定のアーティストなども含め、状況を見守りつつゆっくり準備しているものがいくつかあります。また動きがありましたら、その都度ご報告させていただきます。
ちなみに最近、現代美術製作所の入っている路地にいろいろ動きがありました。昨年10月末、路地の入り口に、le murmureという可愛らしいスイーツのお店がオープンして、ずいぶん雰囲気が変わりました。いままで路地の入り口に目印がなかったので、お客様が迷うことも多かったのですが、これでもうその心配はなくなりそうです。もう1軒、現代美術製作所のすぐ右隣にも、さらに新たなお店が出店準備中です。こちらは飲食店のようで、にわかに周囲が活気付き始め、現代美術製作所の活動再開に向けて、ちょっとした刺激にもなっています。
ということで、相変わらずのマイペースで、スローモーな動きなのは恐縮ですが、今年も現代美術製作所をどうぞよろしくお願いします。
2022年、みなさまの健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。


by caf-mukojima | 2022-01-05 12:36