「現代美術製作所・新春グループショー@富士山展2.0」で今回展示を行っていただく、7名のアーティストと作品をご紹介します。(情報は随時更新中です)
■市川平(特殊照明作家)
1965年東京都生まれ。1991 年武蔵野美術大学大学院修了。1991年第2回キリンコンテンポラリーアワード受賞、1993年第3回ジャパンアートスカラシップ受賞。1988年「ドームのないプラネタリウム」を制作、それ以降 現代的なモチーフを選び彫刻でありながら様々な素材、要素を取り入れ、いわゆるSF的な物語性を感じさせる作品群を作り続けて いる。近年では「ドームツアープロジェクト」「マジカルミキサープロジェクト」「シークレットガーデンプロジェクト」などの目標達成型アートワークを手掛ける。2016年より元彫刻家の特殊照明作家として様々な現場で新たなフィールドを開発中だ。ポストインダストリアルバンド、PBCのサポートメンバー。近年多数のコラボレーションワークを実現させている。
〈MMMオンザMt.Fuji〉
ミクストメディア
2018年
■笠原出(美術家)
1969年静岡県生まれ。1994年東京藝術大学大学院修了。人間の一過性の感情表出の一つである「笑い」。その複雑な層を切り口に様々なメディアを通じて問いかける作品を展開している。
94年、アーティスト共同体「スタジオ食堂」設立に中山ダイスケ、中村哲也、須田悦弘、藤原隆洋ともに参加。展覧会、オープンスタジオなどアーティスト主導のオルタナティブ・スペースの先駆的活動を展開する。(00年に解散)
02年にメディア・アーティストの春日聡(かすがあきら)とアート・ユニット「L.D.F.」を結成。「超気配」をコンセプト、「旅」をテーマとし祝祭空間的なインスタレーションを発表。近年はペインティングを軸に心理学的なフィールドからだけでなく、神話などを通じ、民俗学的視点におけるアニミスティックな「笑い」のあり方を模索している。
〈ignis fatuus /mt.Fuji〉
キャンバスにアクリル,410mm×318mm
2007年
■北川貴好(美術家)
1974年、大阪府生まれ。既存のプレハブ家屋に無数の「穴」を開ける、公園に大量の古タイヤを持ち込むなど、建築的アプローチで空間に介入し、風景を再認識させる作品を制作。近年は、参加者と大量の写真で遊ぶ「みっける写真道場!」や、公共建築をアートのソフトで更新する「アップデートアーキテクツ」などを主宰し活動を行う。
〈箱と巨人〉
映像インスタレーション (8分45秒)
インクジェットプリント 915mm×355mm
2018年
■靴郎堂本店(クツ創家)
1979年生まれ。大分県出身。佐藤いちろうの初個展名を屋号名としてスタート。2003年より「靴」「沓」など「履物」をテーマに制作活動開始。靴は明治期に西洋より伝来された履物です。伝来されたモノが日本的な解釈で現代の「履物」となっています。そんな日本と西洋の文化が混沌としている現代、人間にとって身近な道具である「履物」を遊び心で読み解き、 革新的な「履物」を模索しています。また『履けない靴』と呼ぶ、遊びの履物を制作。展覧会では、架空のお店を作り、自ら店員に扮装して接客を行います。これは、人とのコミュニケーション(店員とお客、履く人とそれを見る人との関係性、その回りを囲む環境)についてや、消費社会の中での大量化するモノの価値に意義を唱えたものです。遊び心やアートの力が生活していく上で心を豊かにする存在であることを目指しています
〈MT.FUJIズック〉
ガムテープ,段ボール,革,靴ヒモ,金具,綿
L650mm×W650×H約377.6mm
2018年
■増山士郎(アーティスト)
1971年東京生まれ、川崎出身。明治大学建築学科大学院修士課程修了。世界中のアーティスト・イン・レジデンスに参加しながらノマドで活動している。2004年より6年間ベルリンを拠点にしたのち、2010年からは紛争地帯として知られる北アイルランドで、在住唯一の日本人アーティストとして活動している。
〈Neo Mt. Fuji after March 11〉,
CG合営写真プリント.3mmアルミ板裏打ち
400mm×300mm
エディション20
2018年12月18日
■三田村光土里(現代美術家)
1964年 愛知県生まれ 東京在住。
「人が足を踏み入れられるドラマ」をテーマに、旅の中で得た社会に対する眼差しを、多様な表現方法によって反映させた空間作品を国内外で発表。日常の記憶や追憶のモチーフを、写真や映像、日用品など多様なメディアと組み合わせたインスタレーションは私小説の挿絵のように、誰にとっても身近な、不器用で愛おしい感情を人々と分かち合う物語を演じ、文化的差異を超えた個人的な共通理解を探る装置となる。
2006年からは滞在制作プロジェクト「アート&ブレックファスト」を世界中の様々な国で展開中。それぞれの都市で生活しながらアイデアを見つけ、フィールドワークを通して集めた材料によってその場で無数のインスタレーション作り上げる。B&B(ベッド&ブレックファスト)にヒントを得たタイトルの通り、来場者との朝食ミーティングを滞在先で開催しながら制作。
タイトル:「象徴」
英題:"Symbol"
制作年2018
サイズ:28cm x 36cm
技法:ドローイング・コラージュ
素材:紙に鉛筆、インク他
■Roland Wirtz (ローランド・ヴィルツ) (写真家)
1959年ケルン生まれ、ベルリンを拠点に活動。希少な高性能レンズを利用した巨大なカメラオブスクラによって写真を撮影する。長年愛用してきたシバクロームが製造終了を迎えた。彼の手元に残された最後の紙を使い、19世紀西欧で流行したジャポズムを再考し、歴史的な美のシンボル「富士山」の撮影旅行を計画中である。
作品詳細
〈Fuji-san Project〉
映像作品(11分2秒)
2017年