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鈴木貴博「IKIRO+」

開催のお知らせ

9月14日(土)より28日(土)にかけて、鈴木貴博による個展「IKIRO +」が、NPO Anewal Galleryの主催により、堀川団地 no.317 ANEWAL Galleryにおいて開催されます。過去2回、鈴木貴博の「日曜絵画」のシリーズ作品の展示を行ってきた現代美術製作所は、共催事業としてこの展覧会をサポートしています。
鈴木貴博はライフワークとして、「生きろ」というメッセージを淡々と書き続けるプロジェクトに取り組んできたアーティストです。美術館やギャラリーだけでなく、時には街頭や商業施設、あるいは大自然の中で展開され 、極限まで研ぎ澄ませたシンプルな メッセージを伝える鈴木のプロジェクトは、世界各地で見る者に強い印象を与え、毎回さまざまな反応を引き起こすとともに、豊かなコミュニケーションを生み出してきました。
今回の展覧会「IKIRO+」では「生きろ」のペインティングのほか、プロジェクトに関連する平面や立体作品、ドキュメントなどを中心に、鈴木貴博の活動の現在地を紹介する展示を行います。
会期中には「生きろ」のパフォーマンスのほか、これまでのプロジェクトを振り返るトークイベントも開催いたします。 なお西陣は、1999年、大黒町にかつて存在した「西陣北座」を会場に、鈴木が初めて「生きろ」の大規模な展示を行った場所でもあります。
ゆかりの地で行う本展覧会が、鈴木貴博の「生きろ」プロジェクトを概観する貴重な機会となるだけでなく、アートの枠を超えるシンプルで力強いメッセージを通し、私たち自身の未来の生き方を再考する機会となれば幸いです。

開催概要

会期:2024年9月14日(土)~28日(土) *会期中の火・水・木は休廊
時間:12:00~19:00
会場:no.317 ANEWAL Gallery(堀川出水団地 第3棟 1階 317号)
入場:無料
*共催事業のため、いつもと会場が異なります。どうぞご注意ください。
◉レセプション:9月14日(土) 17:00~19:00 
 お誘い合わせの上、どうぞお気軽にご参加ください
◉アーティスト・トーク〈鈴木貴博が語る、生きろの現在地 〉
 日時:9月15日(日)15:00~17:00
 聞き手:藤澤顕子(京都国立博物館勤務)
 参加:無料

主催:NPO ANEWAL Gallery
共催:京都府住宅供給公社、現代美術製作所
問合せ:NPO ANEWAL Gallery 075-431-6469 
contact(a)anewal.gallery *(a)を@に変更して送信ください

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鈴木貴博 Takahiro Suzuki

混沌とした時代の中で「生きろ」を書き続けたい。1996年、そんな思いから「生きろ」と描き続けるプロジェクトを開始。美術館や画廊のみでなく、NYの公園、チベットのカイラス山、ネパールの寺院、タンザニアの小さな村など、世界各国の様々な場所で展開し てきた。

2011年の東日本大震災以降は、潜在意識やインスピレーションを もとに描く「日曜絵画」シリーズも継続して制作。世界の名画にエッ センスを加えたもの、植物や動物、自然をモチーフにしたもの、戦争や疫病、地震をテーマにしたものなど、現在までその作品数は70以上にのぼる。


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鈴木貴博 過去の展覧会


2024年「IKIRO - 原点回帰」head high second floor / 個展 /チェンマイ タイ

2023年 鈴木貴博×日野友暉 「この星の記憶」 現代美術製作所 / 2人展 / 京都

2022年「日曜絵画」展 現代美術製作所 / 個展 / 京都

2020年「この星に生まれて」優秀賞絵本原画展 星と森と絵本の家 / 個展 / 三鷹 東京

2019年「Noise of Silence」Golden thread Gallery / グループ展 / ベルファスト 北アイルランド

2018年「我々はどこから来てどこへ向かっているのか」/ 野外常設作品 / 初谷渓谷 大阪

2014年「生きろ美術館展」福岡市美術館 / 個展 / 福岡

2013年「北極星入口駅」能勢電鉄100周年記念事業 / 野外常設作品 / 妙見山 兵庫 

2007年「IKIRO」クンストラーハウス・ベタニエン / 個展 / ベルリン ドイツ

2001年「IKIRO」クレーラーミュラー美術館 / グループ展 / アーネム オランダ

1999年「生きろfactory」西陣北座 / 個展 / 西陣 京都

その他、国内外で多数作品を発表


Takahiro Suzuki website https://ikiro.net



会場:堀川団地 - アートと交流 について


堀川通りに面した堀川団地は戦後間も無く完成した、1階が商店、上層に住宅がある日本で初めての店舗付集合住宅です。老朽化に伴い再生計画がスタートし、2013年より「アートと交流」を基本テーマに官民一体となり再生事業に取り組んでいます。


ちなみに、ネットニュースで話題になったのでご存じの方も多いかと思いますが、会場のno.317 ANEWAL Galleryが位置する堀川団地界隈には、日付と共に「生きてます」という落書きが複数あります。この奇妙なイタズラが本展開催のひとつのきっかけになりました。



【今回の展覧会の模様】

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堀川商店街に面したNo.317アニュアルギャラリー
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1999年に西陣で行った展示の写真と、新作の「生きろ」のカラーペインティング
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会場奥のモニターで「生きろ」のドキュメントを上映
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手を繋ぐと光りながら回転する「未来人」のインスタレーション
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「日曜絵画」のシリーズ作品
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9月15日のトークイベント
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ウィンドーに「生きろ」を描く
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来場者に書いていただいた「生きろ」のカード
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会場入り口では、今年タイのチェンマイで行ったパフォーマンス映像を上映


【会場マップ】
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# by caf-mukojima | 2024-08-21 19:49
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トークイベント〈スナック現美〉(ゲスト:佐藤いちろう)開催のお知らせ

6月22日(土)、現代美術製作所では、靴をテーマに展示やワークショップなど、全国各地でさまざまな活動を行うアーティスト・佐藤いちろうさんをホスト役に迎え、ひさしぶりにトークイベント〈スナック現美〉を開催します。みなさまのご来店をお待ちしております。

開店:6月22日(土)19:00-21:00
  (スライドトークはお店の賑わった頃に開催します)
会場:ANEWAL Gallery 現代美術製作所
   京都市上京区挽木町(ひきぎちょう)518路地内
会費:1000円(ワンドリンク付き)
主催:現代美術製作所
協力:NPO ANEWAL Gallery

◾️佐藤いちろう(1979 年大分県生まれ、東京都在住)
文化服装学院を卒業後、2003年より「靴」「沓」など履物をテーマに作家活動を開始。靴郎堂本店(くつろうどうほんてん)を屋号に、人間にとって身近な道具である「履物」をユーモラスに扱った作品や、モノの大切さを考える作品を制作。ガムテープでクツをつくるなど、子どもから大人まで楽しめるワークショップも多数開催している。「六甲ミーツ・アート芸術散歩2016」、「瀬戸内国際芸術祭2013」などに参加、2023年には世田谷生活工房で個展「靴郎堂本店」を開催。

*〈スナック現美〉は、ゲストと参加者が気軽に交流できる場をテーマに、ときどき開催しているゆるいトークイベントです。毎回、いろいろなゲストがスナックのホスト役として登場、短いプレゼンを行います。ゲストのトークを肴にアルコールを楽しみつつ(ソフトドリンクもあります)、看板までゆっくりご歓談ください。

トークイベント〈スナック現美〉(ゲスト:佐藤いちろう)開催のお知らせ_b0165526_01255536.jpg
当日の模様

# by caf-mukojima | 2024-06-14 22:26
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ホアキン・イバルス展覧会

-駐日スペイン大使館-
『イバルス・マルチプル『UNO X MIL (1x 1000 ) 』
-インスティトゥト・セルバンテス東京-
『イバルス・マルチプル『UNO X MIL (1x1000 ) 』
開催のお知らせ

このたび駐日スペイン大使館およびインスティトゥト・セルバンテス東京において、スペイン人アーティスト、ホアキン・イバルスによる2つの展覧会『MIL X UNO (1000 x 1) 』と『UNO X MIL (1x 1000 ) 』が開催されます。

スペインのマラガ市を拠点に、アーティスト・大学教授として国際的に活動するホアキン・イバルス。2023年から2024年にかけて東京に長期滞在し、リサーチや作品制作を行ってきました。今回の2つの展覧会では、ホアキン・イバルスが2019年から2024年までに制作した8つの作品を展示します。その中には、このたびの日本滞在中に制作された4つの作品も含まれています。オープニングにはパフォーマンスの上演も行います。各会場の会期は異なりますので、下記の開催概要をご確認ください。

現代美術製作所は、昨年からのホアキン・イバルスの日本滞在をサポートしてきました。1998年に個展を開催して以来の長いおつきあいになります。
この機会にぜひ、2つの会場で、ホアキン・イバルスの多様性と複雑さを表す作品の数々をご覧ください。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

*なお東京墨田区向島の人々のご協力もいただいて制作した映像作品は、駐日スペイン大使館において展示します。


開催概要
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-駐日スペイン大使館-
ホアキン・イバルス展覧会
『イバルス・マルチプル:MIL X UNO(1000 x 1)』
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◾️会期:2024年2月20日(火)〜 3月4日(月) *2月23日(金)は休館
(月~木)10:00-17:00 / (金) 10:00-16:00 *(土・日)は休館
◾️会場:駐日スペイン大使館(東京都港区六本木1-3-29)
◾️入場:無料(オープニングの参加は要予約)
◾️オープニング:2024年2月19日(月)17:30より
当日は、舞踊家・振付家の鈴木一琥によるパフォーマンス「無題」が、ホアキン・イバルスによる作品「Uncertain Fate」の周囲で上演されます。
【オープニングに関するお願いとご注意】
・会場準備のため、オープニングに参加ご希望の方は、以下のアドレスまで「メールでご予約」をお願いします。
 emb.tokio.ofc@maec.es
・2月19日(月)のオープニング当日、大使館は17:15に開場します。なおセキュリティの都合上、19:30以降の入場はできません。ご来場の際は、お時間に十分余裕を持ってお越しください。
・お車でのご来場はできません。どうぞご了承ください。
・参加者多数の場合、ご予約を受けられない場合がございます。どうぞご了承ください。

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駐日スペイン大使館会場風景
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駐日スペイン大使館会場風景
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鈴木一琥によるオープニング・パフォーマンス、2月19日

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-インスティトゥト・セルバンテス東京-
ホアキン・イバルス展覧会
『イバルス・マルチプル: UNO X MIL (1 x 1000) 』
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◾️会期:2024年2月28日(水)〜3月28日(木)
(月)10:00-17:00 / (火・水・木)10:00-20:00 / (金)10:00-18:45 / (土)10:00-17:30 / (日)休館
◾️会場:インスティトゥト・セルバンテス東京(東京都千代田区六番町2-9)
◾️入場:無料(オープニングの参加は要予約)
◾️オープニング:2024年2月28日(水)18:30より
当日はホアキン・イバルスによるパフォーマンス『赤絨毯の上の虚構』を上演します。
会場準備のため、オープニングに参加ご希望の方は以下のピーティックスアドレスよりご予約をお願いします。
https://peatix.com/event/3837210/view?k=62daf84dde407743d80f7631088dcab54023b388

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インスティトゥト・セルバンテス会場風景
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インスティトゥト・セルバンテス会場風景
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ホアキン・イバルスによるオープニングパフォーマンス、2月28日



# by caf-mukojima | 2024-02-06 01:11
増山士郎個展〈 ジャコウウシのために、角カバーを編む 〉および 京都2会場同時個展  開催のお知らせ_b0165526_14220213.jpeg


増山士郎個展 〈 ジャコウウシのために、角カバーを編む 〉および 京都2会場同時個展 
開催のお知らせ


現代美術製作所では、3月8日(金)から24日(日)にかけて、英国・北アイルランドのベルファストを拠点に、世界各地を舞台に活動するアーティスト・増山士郎による個展〈ジャコウウシのために、角カバーを編む〉を開催します。この作品は、増山士郎が2012年から制作を続けてきた一連の「セルフ・サフィシェント・ライフ」プロジェクトの新たな展開として、2023年にアメリカ合衆国のアラスカとグリーンランドの2カ国を旅しながら制作された映像作品です。
なお、今回の京都・上京区の現代美術製作所における展覧会に合わせ、東山区の単子現代においても、増山士郎の個展〈群盲象を評す〉が開催されます。そちらでは、同じく2023年、インドにおいて象と関わりながら実施したプロジェクトの映像を上映いたします。

「セルフ・サフィシェント・ライフ」のシリーズは、増山士郎が2011年の東日本大震災と原発事故から受けた深い衝撃から、資本主義や消費社会をベースにした現代文明のあり方を問い直すプロジェクトとしてスタートしました。アイルランドでは、衰退した羊毛産業の技術を使い、羊の毛でセーターを編み、それを羊に着せてみたり、ペルーでは、アルパカの首の毛を刈りマフラーを制作、それをアルパカの首に巻いてみたり、またモンゴルでは、フタコブラクダの毛を使って鞍を作り、ラクダと一緒に旅をするなど、「自給自足」というコンセプトを通し、さまざまな場所で、現地の住民や動物と関わりながらプロジェクトを展開してきました。

主に現代社会の「周縁」にあたる場所で行われるこれらのプロジェクトでは、増山士郎がいわゆる「先進国」において経験してきたアーティスト・イン・レジデンスでの常識がほとんど全く通用しません。「セルフ・サフィシェント・ライフ」のシリーズでは、それぞれ言葉も文化も自然環境も異なるだけでなく、もちろん現代アートという「共通言語」も持たない現地の人々に対し、アーティストである自分の意図をていねいに説明して理解と協力を求めつつ、動物とのプロジェクトを実現してゆくまでの様子を、増山自身が記録した映像によって表現しています。手持ちカメラによる映像は、ときにブレたり、ピントが外れたり、音声が遠くなったりしますが、それゆえに四苦八苦する現場の状況をリアルに伝えるドキュメントとなっています。

今回の〈ジャコウウシのために、角カバーを編む〉の制作にあたり、増山士郎は、絶滅に瀕している野生動物・ジャコウウシを求め、初めて北極圏にまで足を伸ばしました。「これまでで最も過酷なプロジェクト」と増山が語る通り、作品の後半では、現地の協力者であるイヌイット3名とともにパーティーを組んで小舟に乗り、氷に閉ざされた北極海で野生のジャコウウシを探しながら彷徨する姿が映し出されます。鑑賞者は映像を通し、移民と先住民の間にある微妙な壁や差別、家畜化された動物と野生動物の対比、経済のグローバル化とそれが伝統文化やコミュニティに及ぼす影響、そして人間を拒む圧倒的なスケールの自然を前にした際の「自分は何のために表現をするのか?」といった本質的な問いを含め、増山が旅のプロセスで出逢ったさまざまな出来事や経験を追体験することでしょう。

どうぞこの機会に、京都で現代美術製作所と単子現代の両会場を巡り、アラスカとインド、二つの対照的な土地で増山士郎が実施した、2つのプロジェクトをご覧いただければ幸いです。

現代美術製作所 ディレクター 曽我高明



現代美術製作所
増山士郎個展〈 ジャコウウシのために、角カバーを編む 〉
Knitting horn covers for a muskox
開催概要

会期 : 2024年3月8日(金)-24日(日)12:00-19:00
(定休日 : 月・火 / 3月20日(水・祝)は開場)
会場 : ANEWAL Gallery 現代美術製作所 (現代美術製作所で検索下さい)
〒602-0065 京都府京都市上京区挽木町518
   *最寄駅から会場までの地図は、このページの一番下に掲載しています。
入場:無料(会期中イベント含む)

会期中イベント:
オープニング・レセプション   3月8日(金)19:00-21:00
増山士郎 トーク(聞き手 : 現代美術製作所・曽我高明)  3月24日(日)16:30-18:00

ブログ : https://seisakusyo.exblog.jp
Facebook : https://www.facebook.com/seisakujyo 
お問い合わせ Email : caf(a)anewal.net (aを@に変換して送信ください)

主催 : 現代美術製作所
助成 : 公益財団法人小笠原敏晶記念財団、EU・ジャパンフェスト日本委員会
協力 : NPO ANEWAL Gallery


Shiro Masuyama Solo Exhibition 〈Knitting Horn Covers for a Muskox〉
Dates : March 8 (Fri) – 24 (Sun), 2024, 12:00-19:00 (Closed on Mondays and Tuesdays; open on Wednesday, March 20〔national holiday〕)
Venue : ANEWAL Gallery Contemporary Art Factory (Please search by “Contemporary Art Factory”), 518 Hikigi-cho, Kamigyo-ku, Kyoto, 602-0065, Japan

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会場風景
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会場風景
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2階スペースの展示と増山士郎さん


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★同じく京都で同時開催される個展の情報★

増山士郎個展 〈 群盲象を評す 〉
The Blind Humans and the Elephant

会期 : 2024年3月9日(土)-24日(日)14:00-19:00
(定休日 : 月・火・水・木 / 3月20日(水・祝)は開場)
会場 : monade contemporary / 単子現代
〒605-0829 京都市東山区月見町10-2
八坂ビル地下1階奥左入ル2号室
詳しい情報は以下のWEBページでご確認ください
Web : https://monadecontemporary.art-phil.com

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〈 ジャコウウシのために、角カバーを編む 〉について 増山士郎

ジャコウウシは、北極圏にのみ生息する氷河期から生き延びた動物だが、世界の温暖化により絶滅の危機に瀕している。本来は野生だが、ジャコウウシを放牧して、世界で最も温かくて高価な動物繊維であるジャコウウシの毛、キビアック製品をつくる農場がアラスカにある。アメリカ人の運営するその農場と、グリーンランドでジャコウウシを狩猟しながら生きる先住民イヌイットの2つのコミュニティの協力を得ることで、移民と先住民、家畜と野生動物、ひいては人間と動物の関係にまで言及するプロジェクトとなった。野生の象徴でもある角を覆う行為は、人間が動物を支配することのメタファーである。

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〈 ジャコウウシのために、角カバーを編む 2023年 映像作品 46分


増山士郎プロフィール

1971年東京生まれ。明治大学建築学科大学院修士課程修了。
2004年からドイツのベルリンに6年間住み、2010年から英国・北アイルランドのベルファストを拠点に活動。
主に世界中のアーティスト・イン・レジデンスに滞在することによって作品制作やプロジェクトを展開している。

◉参加プログラム
ミレニアム・コート・アート・センター、北アイルランド(2014-2015) ; 韓国国立現代美術館、国立アート・スタジオ・ゴヤン、韓国(2008) ;アイルランド近代美術館、ダブリン、アイルランド(2006) ; クンストラーハウス・ベタニエン、ベルリン、ドイツ(2004-2005) ; ISCPインターナショナル・スタジオ&キュレトリアル・プログラム、ニューヨーク、米国(2002-2003)等。

◉個展
「世界の果てで、動物と対話する」(札幌国際芸術祭2024、公募プロジェクト)CAI03、札幌(2024);「ブレグジット・ソーセージ」アイリッシュカルチャーセンター、ベルファスト、北アイルランド(2022) ; 「共生」アイルランド国立フォーク・シアター、ケリー(2019) ; 「セルフ・サフィシェント・ライフ」京都場(2019) ; 「アトラクティング・マイ・ネーバー」チャンライ美術館、タイ(2017) ; 「セルフ・サフィシェント・ライフ」ミレニアム・コート・アート・センター、北アイルランド(2015) ; 「インターベンション」市原水と彫刻の丘(現・市原湖畔美術館)、千葉(2010)等。

◉グループ展
「ビエンナルサー2021 – ことの次第」MACRO現代美術館、ロザリオ、アルゼンチン(2021); 「札幌国際芸術祭2020 : ここで生きようとする」札幌(コロナウィルス感染拡大の影響で中止 / 2020); 「沈黙の騒音:日本のアートの現在」ゴールデン・スレッド・ギャラリー、ベルファスト(2019) ; 「ワンダリング・シーズ」国立先史博物館、台東、台湾(2018) ; 「あいちトリエンナーレ2013 : 揺れる大地」名古屋(2013) 。公共彫刻のコミッションワーク「五個の林檎」を実現して、北アイルランドのバレミーナに恒久設置。

◉賞歴、助成歴
小笠原敏晶記念財団「調査・研究等への助成 ( 現代美術分野 )」(2023) ; クリス・レジャー・レガシー・アワード、ユニバシテイ・オブ・エーティピカル、北アイルランド(2021) ; 第七回札幌500m美術館賞、グランプリ(2019) ; 国際交流基金アジアセンター、長期フェローシップ(2017-2018) ; 個人アーティスト賞、文化都市デリー〜ロンドンデリー(2013) ; ポロック・クラズナー財団、ニューヨーク、米国(2009-2010) ; 文化庁、一年派遣芸術家在外研修生(2004-2005) ;ポーラ美術振興財団、在外研修生(2002-2003)等。



現代美術製作所へのアクセス
増山士郎個展〈 ジャコウウシのために、角カバーを編む 〉および 京都2会場同時個展  開催のお知らせ_b0165526_14242432.jpg
地下鉄烏丸線・今出川駅より徒歩約10分






# by caf-mukojima | 2024-02-04 14:33

ホアキン・イヴァルス 映像インタビュープロジェクト  WHAT OR WHO PANICS YOU MOST?WHO OR WHAT DO YOU TRUST THE MOST?  参加へのお誘い_b0165526_12103736.jpg
スペイン人アーティスト、ホアキン・イヴァルスによる映像インタビュープロジェクトのお誘いです。
現代美術製作所では、今年の春から、ホアキンの東京・向島での滞在と制作をサポートしています。

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ホアキン・イヴァルス 映像インタビュープロジェクト
WHAT OR WHO PANICS YOU MOST?WHO OR WHAT DO YOU TRUST THE MOST?
参加へのお誘い
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アーティストのホアキン・イヴァルスは、今年の春から向島に滞在しています。スペインのマラガ出身で、マラガ大学では教授として働いています。現在ホアキンは、来年2月から3月、東京のスペイン大使館とセルバンデス文化センターで開催する個展の準備中です。
このたび墨田区向島のハトハウス+icouを会場に、滞在制作のひとつとして進めている映像インタビューの撮影を行います。
インタビューでは、参加者に以下の二つの短い質問をします。
「あなたは何に、誰に、最もパニックを覚えますか?」
「あなたは誰を、何を、最も信頼していますか?」
この二つの質問に答え、その理由を簡単に説明してください。
パニックを覚える対象も、信頼を寄せる対象も、人それぞれです。どんな答えでもかまいません。スマートフォンを使用して行う収録は毎回5分程度。ただし、1つの回答は1分以内でお願いします。
作品制作にあたり、インタビューに参加する人の匿名性を守るため十分な配慮を行います。インタビューの間、参加者は小さなうちわを手に持ち顔を隠します。さらに最終的なビデオ編集において、声も色彩も変換するため、誰が話しているのか個人を特定することはできません。
当日、アーティストは11:00から15:00の間に会場におりますので、ご都合の良い時間にお越しください。インタビューは一人ずつ行うため、少しお待ちいただく場合があります。どうぞご了承ください。
それでは皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
▪️日時:11月23日(祝) 11:00-15:00
▪️会場:ハトハウス+icou(墨田区向島5-48-4)
▪️参加:無料
(お茶やお菓子などご用意してお待ちしています。遊びに来るだけの方も歓迎です。どうぞお気軽にお越しください。)
▪️インタビュアー:ホアキン・イヴァルス https://joaquinivars.com/
▪️協力:ハトハウス+icou、現代美術製作所
★お問い合わせ:caf(a)anewal.net *(a)を@に変換して送信ください。


# by caf-mukojima | 2023-11-13 12:10