人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ライ・ハスキングス(Ry Haskings)〈Torched concertina hit 〉開催のお知らせ_b0165526_20423206.jpeg

Solo Show
ライ・ハスキングス(Ry Haskings)
〈Torched concertina hit 〉開催のお知らせ

 前もってお知らせしました通り、このたび現代美術製作所では、オーストラリアからライ・ハスキングス(Ry Haskings)を招聘し、展覧会〈Torched concertina hit 〉を開催いたします。

 オーストラリア・メルボルンを拠点に国際的に活動するライ・ハスキングスは、政治、社会問題、ポップカルチャーなど幅広い領域を参照しながら、抽象絵画へのアプローチを織り交ぜた実験的なインスタレーションを制作するアーティストです。メルボルンでは、インディペンデントスペース「Conners Conners」の運営メンバーとして、展覧会の企画を通し、若手作家の支援や育成にも積極的に携わっています。

 今回の京都における滞在制作では、芥川龍之介の短編小説とその映像化作品を部分的な手掛かりに、スクリーンという概念に反映され、記録される文学的な出来事の諸相について探究します。

 この機会を逃さず、皆様にご高覧いただければ幸いです。

現代美術製作所 ディレクター 曽我高明


〈Torched concertina hit 〉開催概要

会期 2026年6月6日(土)ー6月28日(日)12:00-18:00 月・火休み
会場 現代美術製作所(京都市上京区挽木町518)
入場 無料
主催 現代美術製作所
協力 三田村光土里 / NPO ANEWAL Gallery / ことくらす合同会社

オープニングレセプション
6月6日(土)18:00-21:00
どうぞみなさまお気軽にご参加ください。

アーティストトーク
6月7日 18:00-20:00 定員10名ほど(要予約/ワンドリンク1000円) 
お申し込み caf@anewal.net (お名前と人数をお知らせください)

展覧会に関するお問い合わせ&お知らせ
メール caf@anewal.net

*展覧会やアーティストに関するお知らせは、今後も随時更新してゆきます。



Ry Haskings
Torched concertina hit

Ry Haskings is an internationally active artist based in Melbourne, Australia. His experimental installations through contemporary art weave together approaches to abstract painting while referencing a wide range of fields, including politics, social issues and popular culture. For this Kyoto project, Haskings refers, in part, to Ryunosuke Akutagawa’s short stories and their film adaptations, exploring aspects of literary events as they are reflected and recorded through notions of the screen.

Takaaki Soga
Director/ Contemporary Art Factory

June 6 (Sat) – June 28 (Sun), 2026
12:00–18:00
Closed Mondays and Tuesdays

Contemporary Art Factory
518 Fukunaga-cho, Kamigyo-ku, Kyoto 602-0065, Japan

Admission: Free
Some events require a fee.

Organized by Contemporary Art Factory
In cooperation with Midori Mitamura / NPO ANEWAL Gallery / Kotokurasu LLC


Opening Reception
June 6, 6:00–9:00 p.m.
Please feel free to drop by.

Artist Talk
June 7, 6:00–8:00 p.m.
Capacity: about 10 people
Reservation required / one drink: 1,000 yen


ライ・ハスキングス(Ry Haskings)〈Torched concertina hit 〉開催のお知らせ_b0165526_21252361.jpg
地下鉄烏丸線・今出川駅より徒歩約10分 / 市バス9番・堀川寺ノ内より徒歩約3分
10 minutes walk from Imadegawa Station on Subway Karasuma Line
3 minutes walk from Horikawa Teranouchi Station on City Bus No.9




# by caf-mukojima | 2026-05-22 23:23

久しぶりに展覧会のお知らせです。

このたび現代美術製作所では、オーストラリアのメルボルンよりライ・ハスキングス(Ry Haskings)を招聘し、6月に展覧会〈Torched concertina hit 〉を開催いたします。
ライ・ハスキングスは、政治、社会問題、ポップカルチャー、近現代美術など、幅広いジャンルを参照しながら、絵画的抽象を織り込んだ実験的なインスタレーションを制作しているアーティストです。
これまでに、フィリピンのマニラ、日本の東京と京都、アメリカのノースカロライナ、フランスのモンペリエ、ニュージーランドのウェリントンなど、様々な国で展覧会を開催。1997年以降、メルボルンの美術機関、商業ギャラリー、公的助成を受けたギャラリー、さらにオーストラリアの他の主要都市のギャラリーなどでも作品を発表しています。
ライ・ハスキングスは5月半ばより来日し、展覧会に向けて制作を始めます。現代美術製作所で発表する〈Torched concertina hit 〉では、映画のスクリーンという概念の上に反映され、記録される、文学作品やその出来事に関する探究を試みます。
今回の招聘に際しては、ハスキングスと親しい、アーティストの三田村光土里さんにご協力をいただいています。
展覧会の内容や詳細については、来日以降のプロセスもご紹介しながら、また順次お知らせしていきます。どうぞよろしくお願いします。

ライ・ハスキングス(Ry Haskings)の京都滞滞在制作と、展覧会〈Torched concertina hit 〉開催のお知らせ_b0165526_12241787.jpg
Rolpanel nova kickback、2025年インスタレーション
スチール、木材、梱包用テープ、透明アクリル板、ガラス、デジタルプリント。

2025年10月、Conners Conners Galleryにて展示

ライ・ハスキングス(Ry Haskings)の京都滞滞在制作と、展覧会〈Torched concertina hit 〉開催のお知らせ_b0165526_12243582.jpg
Ethanol Carbone Shifter、2026年、インスタレーション
サッシ窓枠、合板にマーカー、スチール製支持材。
2026年2月にLinden New Artで開催された Time moves through these walls の一部として展示。


ライ・ハスキングス(Ry Haskings)の京都滞滞在制作と、展覧会〈Torched concertina hit 〉開催のお知らせ_b0165526_12385822.jpg
Ry Haskings ポートレート


# by caf-mukojima | 2026-05-13 12:31
2026年、明けましておめでとうございます_b0165526_13434731.jpeg

 新年明けましておめでとうございます。
 旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 昨年は、KG+参加企画として、三田村光土里さんの滞在制作〈Weaving Everyday〉を実施したのに始まり、品川亮さんによる映画『ほそぼそ芸術-ささやかな天才、-神山恭昭-』の上映会、ソウルから招聘したホ・テウォンさんの〈洗濯日和〉、そして妙蓮寺のグループ展〈クアジ〉と連携した、ジャン・ピエール・テンシンさんによる〈Requiem Playground -80年目の巡礼-〉というように、充実した活動の続いた1年でした。

 それぞれの表現やアプローチは異なりますが、振り返れば、場所の記憶、生き方としてのアート、日常の問い直し、個人的な体験を通した歴史への眼差しなど、ゆるやかに共通するテーマが浮かび上がって来るように思います。時間をかけて、ひとつながりのグループ展を行っていたような1年でもありました。

 年末には、横浜の黄金町で、昭和40年会の還暦祝賀会「40+60=100」に出席してきました。
 還暦の数字に合わせた60名の観客の前で、会田誠さん、小沢剛さん、パルコキノシタさん、松蔭浩之さんが、蕎麦打ちや、ポエトリーリーディング、紙芝居、エネルギッシュなギターライブなどを披露して、大いに楽しませてくれました。

 京急の少し寂しいガード下に沿って歩く道。会場の高架下スタジオの扉を開けたとたんに聞こえる、弾むように賑やかな声。時折、高架の上を通り過ぎる電車の音。そして昭和40年会の面々。まるで28年前の、東武線の近くにあった向島の現代美術製作所にタイムスリップしたような、懐かしさも感じさせるイベントでした。

 さて、もうひとつ、昨年は個人的にAI元年の年でもありました。
 特に海外のアーティストとのメールのやり取り、テキストの翻訳や原稿の校正などは、AIのおかげでずいぶん捗るようになりました。何よりも驚かされたのは、チャットという形で発揮するその会話能力です。これまでSF小説、コミック、映画などで、ロボットやAIが登場する数多くの物語を読んだり見たりしてきました。しかし、そのすべてを凌駕するような会話能力を見て、もはや単なる道具というレベルをはるかに超えた存在だと感じています。

 今や全国で開催されている芸術祭は、ネットやスマホの登場がなければ、今日のような隆盛を迎えることはなかったでしょう。AIの登場は、それ以上に、今後のアートの現場の質を変えることになるかもしれません。もちろんアートだけなく、日常の中にインフラとして浸透し始めたAIは、今後の社会のあり方そのものを、良かれ悪しかれ急速に変えていくことになりそうです。そんな予感を抱いた2025年でもありました。

 今年も現代美術製作所は、相変わらずのマイペースで活動を継続していきたいと思います。
 なにぶんワンオペで回している会場です。できることは限られますが、いつものように、ひとつひとつの展覧会やイベントを、そのつどあれこれ悩んだり楽しんだりしながら、少しでも納得のいく形で作り上げていけたらと願っています。

 最後になりましたが、本年の皆様のご多幸を、心よりお祈り申し上げます。


                          現代美術製作所 ディレクター 曽我高明   


# by caf-mukojima | 2026-01-03 13:47
ジャン・ピエール・テンシン 〈Requiem Playground -80年目の巡礼-〉開催のお知らせ_b0165526_23182769.jpg

Solo Show
ジャン・ピエール・テンシン / Jean Pierre Tenshin
〈Requiem Playground -80年目の巡礼-〉

 現代美術製作所では、2025年11月22日(土)より12月7日(日)まで、ジャン・ピエール・テンシンによる展覧会〈Requiem Playground-80年目の巡礼-〉を開催します。本展では、アンネ・フランクへの鎮魂と記憶の継承、そして未来への祈りを込めたインスタレーションを展示します。

 「アンネの日記」を読まれたことのある方は多いと思います。
 その著者、ユダヤ人のアンネ・フランク(1929-1945)は、ドイツ占領下のオランダで、ナチスから逃れるために隠れ家に潜伏し、2年の月日を過ごします。やがて隠れ家は発見され、捕らえられた彼女は、1945年に強制収容所で亡くなります。13歳の誕生日に貰った日記帳に綴られたアンネの手記は、生き延びた父親の手によって、戦後「アンネの日記」として出版されました。彼女の残した言葉は、時を超えて、今も世界中の人々の心に響き続けています。

 2000年の冬、ジャン・ピエール・テンシンは、ある個人的な体験を契機に、アンネ・フランクの足跡を辿る旅に出ます。雪に閉ざされたアウシュビッツから、アムステルダムのアンネ・フランクの記念館まで、クリスマスの時期に列車を乗り継いで巡った旅の思い出は、2007年、〈12の断片〜千年紀末の巡礼より〉という音声インスタレーションとして発表されました。
 今回の現代美術製作所の展覧会は、それ以降に起きた個人的な出来事、そして社会の変化に対するアーティストの想いをふまえ、旧作で意図した「巡礼」という主題を、さらに深化したインスタレーションによって改めて表現しなおす試みです。

〈Requiem Playground〉(鎮魂の遊技場)というタイトルに相応しく、会場には鉄道模型やドールハウスなど、童心をそそるオブジェも交えつつ、現代美術製作所の空間に、アンネ・フランクの記憶を辿る、ささやかな「80年目の巡礼」の旅路を描き出します。
 また、関連展示として、近隣にある大本山妙蓮寺において同時期に開催されるグループ展にも参加し、アンネ・フランクへの想いを未来へとつなぐ、祈りの空間を設けます。ふたつの会場を巡っていただくことで、鎮魂と祈りの、小さな「巡礼」の旅が完結します。

 そのほか、現代美術製作所の2階では、ジャン・ピエール・テンシンがライフワークのひとつとして取り組むBOX美術作品の展示、および、深く敬愛するアーティスト、ジョゼフ・コーネルを主題に制作した、アニメーションの上映も併せて行います。
 古い人形、写真、ガラスの小瓶といった、多様な素材を、独自なセンスで小箱の中にコラージュし、ひとつひとつが小宇宙のように形作られた作品をお楽しみください。

 アンネ・フランクが亡くなってから80年目となる今年。
 現在もなお、世界の至る所で戦争が続き、差別は絶えることなく、戦禍の中では罪のない子供たちが日々命を落としています。もしも彼女が生きていて、その様子を目にしたら、果たしてどのような思いを抱いたことでしょうか。
 80年の節目の年に、それがたとえ小さな声に過ぎないにしても、記憶の風化に抗い、忘れてはならないことを未来に継承するのは、アーティストにとって大切な役割のひとつであると思います。

 ジャン・ピエール・テンシンにとって、今回は京都での初めての個展です。
 この機会に、多くの方にご高覧いただければ幸いです。

現代美術製作所 ディレクター 曽我高明


〈Requiem Playground -80年目の巡礼-〉開催概要

会期 2025年11月22日(土)ー12月7日(日)12:00-18:00 水曜休み
会場 現代美術製作所 (京都市上京区挽木町518)
入場 無料(一部イベントを除く)
主催 現代美術製作所 
協力 大本山妙蓮寺 / まるごと美術館 / NPO ANEWAL Gallery / ことくらす合同会社 / バラモンデザイン反町正大 / パラゴンデザイン倉澤斉 / 帽子小屋ひろりん / シズカナオニワ / 有限会社八幡工業 / カオタロー佐藤香 / 朝比奈圭子 / Gallery MIRAI blanc

★現代美術製作所において開催する会期中イベント  

オープニングレセプション
11月22日(土)17:00-20:00
妙蓮寺で同日より始まるグループ展 〈QUλSI(クアジ)〉と合同で、レセプションを開きます。
どうぞお気軽にご参加ください。

スナック現美
12月6日(土)18:00-21:00(参加費 ¥1000 / ワンドリンク)
街中のスナックにいるような雰囲気の中、気軽な交流のひとときをお過ごしください。
当日は18:30頃より、ジャン・ピエール・テンシンが作品について語ります。

★関連展示〈Requiem Playground ANNEX〉

同時期に開催されるグループ展〈QUλSI -曖昧なものたちの肖像-〉において関連展示を行います。
会期 2025年11月22日(土)ー12月7日(日)10:00-16:00 水曜休み
会場 大本山妙蓮寺 (京都府京都市上京区妙蓮寺前町875)
拝観料金 800円 / 妙蓮寺・寺宝展開催のため11月22日ー24日のみ1000円(小学生以下、障がい者 無料)

〈Requiem Playground -80年目の巡礼-〉に関するお問い合わせおよびSNS


ジャン・ピエール・テンシン 〈Requiem Playground -80年目の巡礼-〉開催のお知らせ_b0165526_00334042.jpg
現代美術製作所1階 会場風景

ジャン・ピエール・テンシン 〈Requiem Playground -80年目の巡礼-〉開催のお知らせ_b0165526_00344051.jpg
現代美術製作所2階 会場風景

ジャン・ピエール・テンシン 〈Requiem Playground -80年目の巡礼-〉開催のお知らせ_b0165526_00352210.jpg
妙蓮寺での関連展示

ジャン・ピエール・テンシン 〈Requiem Playground -80年目の巡礼-〉開催のお知らせ_b0165526_23311273.jpg
〈QUλSI -曖昧なものたちの肖像-〉フライヤー


ジャン・ピエール・テンシン 〈Requiem Playground -80年目の巡礼-〉開催のお知らせ_b0165526_10472750.jpeg
アーティスト紹介
ジャン・ピエール・テンシン / Jean Pierre Tenshin

東京在住。1984年より作家活動を開始。
ジョゼフ・コーネルにインスピレーションを受けたBOX美術作品の制作のほか、人形制作、アニメーション、ドキュメンタリーなど、多彩な表現に長年取り組んでいる。
一方で、鉄のオブジェを激しく打ち鳴らすメタルパーカッションのライブ活動や、Tシャツ姿で座禅を組み、世界各地の人々と記念撮影をするライフワーク〈修行中〉プロジェクトなど、パフォーマーとしても活動を続けている。
2009年からは左官職人として建築の世界に携わり、2016年に一級佐官技能士を取得。近年は、木・金属・土・漆喰・モルタルなど、多様な素材を自在に扱いながら、作品を通して空間と物質とのより深い対話を探求している。

HP ジャンの箱ギャラリー https://www.jeanptenshin.com

*本展はアンネ・フランクの日記に着想を得ていますが、本文や画像の直接的な引用・複製は含まれません。
*This exhibition is inspired by Anne Frank’s Diary, but it does not include any direct quotations
or reproductions of its text or images.

ーーーーーーーー
Jean Pierre Tenshin Solo Show

〈Requiem Playground – Pilgrimage in the 80th Year〉


Dates: November 22 (Sat) – December 7 (Sun), 2025
Hours: 12:00–18:00 (Closed on Wednesdays)
Venue: Contemporary Art Factory (518 Hikigi-cho, Kamigyo-ku, Kyoto)
Admission: Free (except for certain events)
Organizer: Contemporary Art Factory


Events During the Exhibition at Contemporary Art Factory

Opening Reception
November 22 (Sat), 17:00–20:00
We will hold a joint reception with the group exhibition QUλSI (Quasi), which opens on the same day at Myōren-ji Temple.
Please feel free to stop by and join us.


Snack Genbi
December 6 (Sat), 18:00–21:00
(Participation fee: ¥1,000 / includes one drink)
Enjoy a casual evening of conversation in an atmosphere reminiscent of a downtown snack bar.
From around 18:30, Jean Pierre Tenshin will talk about his work.


★ Related Exhibition

〈Requiem Playground ANNEX〉

A related presentation will be held as part of the group exhibition
〈QUλSI – Portraits of Ambiguous Things〉, taking place during the same period.

Dates: November 22 (Sat) – December 7 (Sun), 2025
Hours: 10:00–16:00 (Closed on Wednesdays)
Venue: Myōren-ji Temple (875 Myōrenji-Mae-cho, Kamigyo-ku, Kyoto)

Admission: ¥800
(For November 22–24, during the Myōren-ji Temple Treasure Exhibition, admission will be ¥1,000)
Free for elementary school students and visitors with disabilities.

Website: https://510kuras.jp/works/quasi/



現代美術製作所および妙蓮寺 MAP
ジャン・ピエール・テンシン 〈Requiem Playground -80年目の巡礼-〉開催のお知らせ_b0165526_11001980.jpg
現代美術製作所へのアクセス
地下鉄烏丸線・今出川駅より徒歩約10分 / 9番バス停・堀川寺之内より徒歩約3分










# by caf-mukojima | 2025-10-22 11:08
Solo Show   ホ・テウォン〈洗濯日和 / Laundry Days〉 開催のお知らせ_b0165526_19580846.jpg

Solo Show
ホ・テウォン〈洗濯日和 / Laundry Days〉 開催のお知らせ

 このたび現代美術製作所では、韓国・ソウルを拠点に活動するアーティスト、ホ・テウォン(허태원)を招き、10月4日(土)より26日(日)の会期で、展覧会〈洗濯日和 / Laundry Days〉 を開催します。

 ホ・テウォンは、日常と芸術が交差する場に身を置いて、さまざまな作品制作やプロジェクトに取り組んできました。2011年から2016年にかけて行ったプロジェクト〈ここに花を植えてもいいですか?/ May I plant flowers here?〉では、街中の家々の前に放置された数多くの植木鉢に花を植えることで、コミュニティの生活圏へゆるやかに介入する活動を展開しています。

 今回の展覧会で紹介する〈洗濯日和 / Laundry Days〉は、ホ・テウォンが2008年より現在まで継続しているシリーズ作品で、洗濯物を吊るした洗濯物干し、自宅で洗濯を行った日に撮影した洗濯物干しの写真、洗濯をふくむ日常のあらゆるプライベートな出来事を記録したカレンダー、映像などによって構成されるインスタレーションです。
 アーティストの私的な日常が、そのまま作品として展示されている様子は、見るものを戸惑わせるとともに、ユーモラスな印象を与えます。ホ・テウォンはそれについて「ある面ではあまりにも私の個人的なプライバシーが露出されるとも言えますが、ある面ではあまりにも個人的なので、また普遍的に受け入れられるのではないかという気がします」と語っています。

 私的な日常の中で行われる、子育て・介護・料理・掃除・洗濯といった家事労働は、賃金が支払われない、いわゆるシャドウ・ワーク=見えない労働として、歴史的に主として女性に割り当てられ、賃労働に比べて価値の低いものと見積もられてきました。
 社会の中における芸術の評価も、少々似通った立ち位置にあるかもしれません。もちろん今日のグローバル化したアートマーケットの姿を見れば、芸術の価値(交換価値がある=お金になる=役に立つ)は幅広く認められていると言えます。しかし、芸術を考えること、制作すること、そして享受する体験は、最も肝要な部分であるにも関わらず、マーケットの価値観では補足できない営みです。

 洗濯という行為にスポットを当て、私的な日常をあえて作品として展示する〈洗濯日和/Laundry Days〉は、シンプルであるがゆえに多様な見方に開かれた作品です。それは私生活と芸術の関係や、それらの境界への問いを投げかけるだけでなく、家事労働の本質を静かに問いかけます。また、現代社会の経済システムの中で、しばしば余計なものや非効率なものとして扱われ、見えなくなってしまう芸術制作、芸術に対する日々の思索、そして芸術を享受する喜び、これらをユーモラスで詩情あふれるメタファーとして可視化する試みでもあります。

 昨今の気候変動で、すっかりお天気が予想できなくなりましたが、以前なら10月は「洗濯日和」の時期であるとともに「お散歩日和」の時期でもあったはず。爽やかな季節が来ましたら、お出かけの際には、ぜひ展覧会にお立ち寄りください。
 みなさまのご来場を、心よりお待ちいたしております。

現代美術製作所ディレクター 曽我高明

(ホ・テウォンの作品については、本ページの最後に掲載しているキム・ダイ氏によるテキストもご参照ください。)


◾️開催概要

会期 2025年10月4日(土)-26日(日) 12:00-18:00  水・木は休み
会場 現代美術製作所 〒602-0065 京都市上京区挽木町(ひきぎちょう)518
入場 無料
お問い合わせ caf@anewal.net

Exhibition Period: October 4 (Sat) – 26 (Sun), 2025, 12:00–18:00
(Closed on Wednesdays and Thursdays)
Venue: Contemporary Art Factory
518 Hikigichō, Kamigyō-ku, Kyoto 602-0065

主催 現代美術製作所
支援 Seoul Digital University(校内研究費)
協力 NPO ANEWAL Gallery / ことくらす合同会社

現代美術製作所SNS
本ブログのほかに、Facebook、Instagram、Xなどでも随時発信しています。 

Laundry Days インスタグラム

◾️イベント
オープニングレセプション 10月4日(土)17:00-20:30 

スナック現美 10月25日(土)18:00-20:30 参加費1000円(ワンドリンク付き) 
街中のスナックにいるような雰囲気で、気軽なおしゃべりと交流のひとときをお楽しみください。
当日は18:30より、ホ・テウォンによるアーティスト・トークを行います。

Opening Reception

Saturday, October 4, 17:00–20:30

Genbi Snack Bar
Saturday, October 25, 18:00–20:30 Admission: 1,000 yen (includes one drink)
Enjoy a relaxed evening of conversation in an atmosphere reminiscent of a cozy downtown snack bar.
At 18:30, there will be an Artist Talk by Heo Taewon.


Solo Show   ホ・テウォン〈洗濯日和 / Laundry Days〉 開催のお知らせ_b0165526_17222821.jpg

Solo Show   ホ・テウォン〈洗濯日和 / Laundry Days〉 開催のお知らせ_b0165526_00320959.jpg
◾️作品について  ホ・テウォン 

 私は生活圏と芸術圏のあいだ、日常の繰り返されるリズムと芸術制度が交差する地点に留まる存在だと感じている。静かな反復である洗濯の中に思索の空間が開かれ、そこで私は自分が何者なのかを考える。〈洗濯する日 / Laundry Days〉(注)はそのようにして始まったものであり、暮らしの繊維と芸術の言語とを織り交ぜようとする試みである。 

(注)今回の展示では、アーティストの了解を得て、タイトルを〈洗濯日和 / Laundry Days 〉としています。
 

◾️ホ・テウォン (허태원 / Taewon Heo )プロフィール

1976年生まれ ソウル在住
ソウルデジタル大学助教授 2025-現在
弘益大学絵画科兼任教授 2018-2024

主な展覧会
平昌(ピョンチャン)国際トリエンナーレ 2024
昌原(チャンウォン)彫刻ビエンナーレ 2014
すみだ向島エキスポ 2020
プロジェクト大田:エネルギー」ビエンナーレ 2012

主なプロジェクト
ここに花を植えてもいいですか? 2011-2016
衿川共同庭園(geumcheon Communal Garden), 2011※
Urban Blues 2017-現在
※韓国美術を紹介するイギリスの教科書(Bloomsbury出版社)に掲載


◾️特別掲載
「時間の多様性を取り戻す」 김다이 / キム・ダイ(全北道立美術館 学芸研究員)

時間は資本主義体制において、生産と直接的に結びつく経済的資源である。労働者は自らの時間を提供した対価として賃金を受け取り、費やされた労働時間は自身の生産性を測る尺度となる。同じ時間内により多くの商品を生産することが、すなわち利益の最大化につながるからである。このように、余剰価値の生産量によって勝者が決まるゲームにおいて、時間は究極の勝負所となる。「超高速」「最年少」といったタイトルは、まさにその重要な資源を効果的に使用した事例への称賛のトロフィーである。問題は、このシステムが生産性や効率とは無縁なものを無用な「余剰」と分類し、烙印を押して存在論的疎外を正当化する点にある。『疲労社会』という書籍で広く知られる哲学者ハン・ビョンチョルは、『時間の香り』の序文で、今日の時間について次のように述べている。

「今日の疲労社会は時間そのものを人質に取っている。この社会は時間を仕事に縛り付け、時間をすなわち仕事の時間にしてしまう。仕事の時間には香りがない。今日、私たちには仕事の時間以外の時間がない。(...)緊張の緩和(Entspannung)もまた、労働力の再充電に寄与するという点で、仕事の一形態に過ぎない。いわゆるスローライフ(Entschleunigung)も別の時間を生み出すことはできない。それもまた、加速された仕事の時間が生んだ結果に過ぎない。一般的に受け入れられている見解とは異なり、スローライフは今日直面している時間の危機、時間の病を克服することはできない。スローライフ運動は症状に過ぎない。症状で病を治すことはできない。今日必要なのは、別の時間、仕事の時間ではない新しい時間を生成する時間革命である。時間に香りを取り戻す時間革命。」[^1]

ハン・ビョンチョルはこの書籍で、「活動的生活」に席を譲った「思索的生活」が辺境へと追いやられる時代の弊害を明らかにする。活動的生活とは、生存のための「労働」、人工的な世界を創造する過程を含む「作業」、そして自己表現と相互作用を基盤に共同体内で関係を形成する「行為」、この三つが調和する生活を指す。[^2] したがって、単に生存のための労働で満たされた生活ではなく、作業と行為を加え、共同体の一員として過ごす時間の量と質が、活動的生活を送っているかどうかの答えとなる。加速された社会では、活動的生活は効率性と速度によって支配され、実際には空虚な活動だけが残ったり、活動の「過剰」によってむしろ思索やコミュニケーションから遠ざかる副作用を生む。活動への強迫観念で消耗した疲労社会の離脱者たちは、代案を模索する。時間の厳格な統制よりも自然の流れ、季節に応じた労働、自給自足の共同体を形成するなど、「症状緩和」のための動きがその例である。疲労社会を自嘲するかのように、有用性への強迫から意識的に逃避する「ぼーっとする大会」が大衆的共感を得るのも、この流れの中にある。

比較的無用性に寛容な芸術の領域でも、時間の有用性や効率性に関する問いは続いてきた。早くもフランシス・アリス(Francis Alÿs)は『実行の逆説 I』(1997、Paradox of Praxis I)シリーズを通じて、時間そのものを見つめ、体験する詩的な行為を示している。彼は『Sometimes Making Something Leads to Nothing』で、目的もなくメキシコシティの街を歩き回り、大きな氷の塊を転がし、約9時間かけて氷が完全に溶けて消えると、可視的な成果物なしに作業を終える。アリスは作業自体が消耗的で、生産的でなく、無用な行為と見なされるとしても、その過程と時間の経験がもたらす感覚に集中する。労働をはじめとするあらゆる活動に抵当に取られていた「時間」そのものを取り戻すことが、すなわち活動と思索の二分法を超えた生活の前提条件であるからだろう。

ホ・テウォンはアリスと類似した次元で彼の詩を綴る。芸術と無用性の関係を再考するこの作業は、労働・作業・行為の間の序列を削除し、活動的生活と思索的生活の間の隔たりを縮めようとする。そして最終的には、生産性と効率を最優先の価値とする現代社会において、芸術(家)の役割と位置について問う。

『洗濯する日』は、ホ・テウォンが2008年から現在まで継続してきた連作で、実際に洗濯をした日ごとに家の中に置かれた洗濯物干しを撮影した写真、過去数ヶ月の家事労働記録と作家の個人的な活動記録を収めたカレンダー、そして実際の衣類が干された洗濯物干しのインスタレーションで構成される。作家自身が「生活圏と芸術圏の中間圏に住んでいる」という感覚から始まったこの作業は、日々の「活動的生活」を象徴する洗濯物干しを通じて、具体的な時間と抽象的な時間の境界を取り払う。ここでの境界とは、(実際にはその有用性に関する認知すら鈍くなった)日常的な家事労働と芸術実践の間に存在する区別と序列を指す。

芸術実践としての洗濯は、個々の活動の多様な時間差を反映し、質的価値を形成することができる。一方、家事労働としての洗濯は、それに伴うすべての労働を一つの成果物を生産する時間として換算し、その過程に含まれるさまざまな労働の性格は相対的に一括りにされ、抽象化されやすい。資本主義体制では、すべての労働が同じ価値を生産する時間と見なされ、労働の人間的価値よりも交換価値が優先されるからである。ホ・テウォンは「生活圏」という非可視領域で行われる反復的、自己犠牲的な家事労働を、非常に可視化された領域であり、その多層的意味を生成し再生する「芸術圏」の作業と対応させる。これにより、具体的な時間と抽象的な時間の間の序列を削除し、洗濯という生活圏の労働と芸術実践の間に接点を作り出す。

今や生活圏と芸術圏の間にいるホ・テウォンに横たわる問い、「私は何をする人間なのか」が残されている。この問いは、『洗濯する日』に内包された自画像的側面と接している。文学的自画像理論を確立したミシェル・ボジュールは『インクの鏡(Miroir d’encre)』で、自画像が単に「私が何をしたのか」ではなく、「私が誰なのか」という問いと結びつくものであると述べている。[^6] ホ・テウォンが過去の『ここに花を植えてもいいですか?』(2011-2016)プロジェクトを通じて、生活と芸術を結びつけ、周縁化された存在たちの現実を可視化したとすれば、『洗濯する日』は生活と芸術を結びつけながらも、洗濯という素材から派生した私的な言説を形象化する。芸術実践としての洗濯が持つ問いが、「生活圏」の普遍性と接し、現代人の日常的な問いとして伝えられるのである。また、彼は私的空間に置かれていた洗濯物干しを美術館へ、さらに映像作品を通じて森の中へと移し、日常の内外に置かれた時空間を結合し、感覚の拡張を試みる。

『洗濯する日』は、資本主義の中で無用なものとみなされがちな芸術について、自嘲しつつも、最終的には効率と生産性を至上とする体制の外へと逃れてきた芸術こそが、「思索する時間を稼ぐ」領域であることを忘れない。ホ・テウォンの過去の作品紹介文では、この作品の趣旨が次のように要約されている。

「効率的でもなく、生産的でもない、まったくもって“役に立たない”ように見える芸術は、なぜこれほど長きにわたり人間と共に存在してきたのだろうか? だが、このような“役に立たない”活動を通じて、作家は自身の人生を語り、自己を省みる機会を得る。また、“無意味に見える”、“非生産的”、“非効率的”な作品を通じて、観覧者は今まで覆い隠されていた時間と形象の新たな側面を発見できるだろう。」

日常と芸術、あるいは現実と思索の間をつなぐ芸術実践の「価値」は、同一性の支配する世界の中で「差異」を生み出すことにある。既存の固定された価値に疑問を投げかけ、権力の場を絶えず撹乱してきた芸術の歴史を振り返ってみても、差異を生み出すことにおいて芸術家ほど生産的な存在はいないかもしれない。あらゆる価値を「役に立つかどうか」で判断する資本主義のイデオロギーの中で、芸術が創り出す「差異」は、時間の多様性を取り戻す鍵となりうる。そして芸術の役割もまた、この「無用さ」という差異の創出そのものにあるのかもしれない。

1.ハン・ビョンチョル、『時間の香り:滞在の技術』、キム・テファン訳、文学と知性社、2013年、pp. 5-6.
2.ハンナ・アーレント、『人間の条件』、イ・ジヌ訳、ハンギル社、2019年。
3.ここで言及されている「意味場(Sinnfeld)」とは、ある存在が与えられる方式である「意味(Sinn)」が現れる「場(Feld)」を意味する概念語であり、現実において私たちがある存在を特定の与えられ方で出会うという「意味場実在論(SFO)」の文脈で使用されている。またここでいう「意味」とは、ある対象を異なる「把握の仕方」で理解することではなく、ある対象が異なる「与えられ方」をするという意味であり、したがって実在的である。マルクス・ガブリエル、「訳者解題」、『芸術の力』、キム・ナムシ訳、Ibby、p. 111.
4.フリードリヒ・ニーチェ、『悲劇の誕生/反時代的考察』、イ・ジヌ訳、チェクセサン、2005年、p. 288.
5.ジョルジョ・アガンベン、『装置とは何か?装置学のための序論』、ヤン・チャンリョル訳、ナンジャン、2010年、pp. 70-71.
6.ミシェル・ボジュール、『インクの鏡(Miroir d’encre)』、パリ、スイユ、1980年、pp. 8-9.


Solo Show   ホ・テウォン〈洗濯日和 / Laundry Days〉 開催のお知らせ_b0165526_17373120.jpg

会場アクセス
Solo Show   ホ・テウォン〈洗濯日和 / Laundry Days〉 開催のお知らせ_b0165526_17471011.jpg
地下鉄烏丸線・今出川駅より徒歩約10分 / 市バス9番・堀川寺ノ内より徒歩約3分
10 minutes walk from Imadegawa Station on Subway Karasuma Line
3 minutes walk from Horikawa Teranouchi Station on City Bus No.9












# by caf-mukojima | 2025-09-01 00:04